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今週の映画「サーミの血」

原題は「SAMI BLOOD
サーミ族の工芸品であるブレスレッドを作るワークショップでその民族の存在を知り、
トナカイの皮と骨を用いて作るそれにとても興味を持った。

サーミ族とはスウェーデンのラップランド地方に広く住む、放牧の民族。
古くは(なぜか)劣った民族として差別にされられてきたという。

まずはその差別について描かれているということ。
日本のアイヌ族を思い浮かべたこと。
北欧の森、空、草原、放牧の風景。
何よりも主人公エレ・マリャ役レーネ・セシリア・スパルクの、伝える表情の確かさ。強さ。
彼女はサーミ人だそうだ。
ということは、放牧をしながら生きてきた人。
だから、彼女のセリフが少ないのに、なぜかたくさんのメッセージを受け取った気になるのは
動物たちと一緒に生きている人独特の瞳の力があるからだ、と思った。

そう、動物は言葉を持たない分
そのガラスのような瞳に、沢山の「力」を持っている。
ただ、動物と過ごす時間を知らないと、無表情な瞳にしか見えないのも、
また人間のサガ(傲慢さ?)が邪魔するからだなぁ、とも最近よく考えてる。
だから、彼女もその「力」を持っているんだな、と感じた。

今、自分の道に迷っている人には
主人公の定められた運命に怯むことなく、
自分が求めるものをはっきり自覚し、困難を淡々とクリアしていく姿が
とても心強いものに映るに違いない。

観終わってもなお、
彼女の眼差しの強さが、心から離れません。

サーミ族のブレスレット。トナカイの皮、骨、ピューター(錫製の糸状ワイヤー)を使って作られます。TAKKUのWSで作りました。